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  名将勇士への追慕

伝世寶刀と霊甲

ー坂上田村麻呂から徳川慶喜までー

開催期間:4月15日〜終了

※当館展示の刀剣類等は銃刀法に遵法し、全て正真の刀剣登録証が添付されている事を確認済みです。

​※明智光秀具足先行展示に伴い、終了いたしました。
沢山のご来館、ありがとうございました。

開催の言葉

井伊達夫

 私にはとんと門外の世界であるが「刀剣乱舞」というゲームがあるという。著名刀剣をイケメン神格化して、文字通り乱舞させたものらしい、これが超人気を博した結果、こんにちの刀剣女子と称される若き女性たちが大量に誕生したという。

 たとえば博物館で三条宗近などが展示されると、若い女性の長蛇の列が出来、その行列は他の展示室まで延長して、目的の宗近のウインドの前に至るには大変である。それだけでもそうとうの忍耐ともろもろの困難を覚悟しなければならないわけだが、彼女たちは平気であるという。

 以上のような意外な事情から名刀への興味、スター視、神聖アイドル化がおこり、刀剣に対する人気が若年女性層に大きく浸透するようになった。

 現在の若い女性を中心とした刀剣人気のブームは、一種の信仰といった方が適切だろう。信心である。それもいわば架空の世界において成り立っている。その世界では、対称の刀剣が、再刃であろうと真黒に焦げていようが、一切構わないのだ。なぜならそれはカミサマといってよいものだからなのだ。彼女たちはカミに逢うのである。そしてある種の啓示をうけることになり、本格的刀剣研究の世界に参入することになる。そういう見方もなりたつ。

   ───

 

 ここで従来からの愛刀家たちは、改めて刀の本来のもつ精神を思い知らされることになる。刀は地鉄や刃文、銘の如何を云々するばかりではいけないということを───である。飛躍すれば、刀はそのまま人間の精神の在処を示す重要な指標なのだ。すなわちそれは「カミ」といいかえてもよい。何ものがおは(わ)すか知れない有難いものが神仏であるとすれば、刀はより一層明確な「おは(わ)し物」であり、涙がこぼれる底(てい)のものでなければならない。

   ───

 

 畢竟するところ、いわゆる「刀剣女子」はこれまで常識とされてきた刀剣のみかた、つまり地鉄、刃文、錵、匂いあるいは時代の新・古などという諸常識を外して、もうひとつ異る次元ではあるけれども、大事な秘訣を教えてくれた。それは勿論ひとつの時代の異端であるかも知れないが、新しい刀剣文化の誕生かも知れないのだ。この不思議な現象は、やがて常識となるかも知れない。

 これらのことどもはわれわれ古参の愛刀家にいい意味で新たな刺激を与えてくれた。

 

 さて、刀剣の名品で我国唯一振という平安の由緒刀がある。「刀剣乱舞」の舞台でも勿論有名な石切丸有成である。ところがこれの兄弟太刀が最近発見され、正真のものであることが確認された。しかし、まだ世間には公にされていない。

 この有成は南北朝の楠正成戦死の節の所佩刀だという。

 本年の特別展には本刀が展示される。その他順を逐って史的由緒を誇る刀剣甲冑類が登場する予定である。これに連なって三条吉家の生茎在銘の逸品も出展される。二十一年ぶりの刀剣類主体である。数は少なくとも意味のある品々である。武具考証専門美術館の本領発揮です。楽しんでいただけばありがたいと思います。 

小桜韋威本小札腹巻皆具

​(井伊家伝来)

鉄四十二枚張二方白星兜鉢

​(伝・楠正成所用)

お知らせ!

今回の特別展には刀剣コレクターからの協力出品による名刀・名物がいろいろ展示されます。前・中・後およそ3期に分けて展示刀は入れかえる予定ですので、御見逃しなきよう。

一部をこのコーナーで紹介して参ります。

(出品刀は事情により変更される場合もあります)

(各期区分はあくまで予定です。ご来館の際は事前にご連絡ください。)

第1期 4/15 −  6/14

第2期   7/1 −  9/15​

第3期 10/1 − 11/15​​

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期間中常設之刀剣武具資料

刀剣

小桜韋威腹巻籠手の橘紋

◉鉄剣(伝・坂上田村麻呂所佩ー鞍馬寺旧蔵・三尺)

◉大太刀(伝・弁慶所用ー第四回大河ドラマ源義経ー現・尾上菊五郎主演ーの資料展示品。ー鷲尾三郎家旧蔵-某家現蔵・四尺三寸)

◉古代丸木弓(現存最古に属する古弓)

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第2期展示 主展示刀

刀剣類

◉有成太刀(金剛寺旧蔵 伝・楠正成最期の太刀)

◉刀(無銘 竹中半兵衛所持ー名物虎御前)

◉刀(波平ー上杉謙信所用・拵付)

◉刀(無銘・伝景光 黒田如水佩刀、金子堅太郎子爵拝領)

◉脇差(則重・将軍家斉より井伊直幸拝領)

◉大太刀(無銘 宝寿、伝弁慶所用 鷹尾三郎家旧蔵)

◉伝世古剣(伝・坂上田村麻呂佩刀)

◉大身槍(前田利家所用)

​※期間中出品刀に変更の場合があります

第1期展示 主展示刀

4/15 〜 6/14

【第1期展の話題】

  新発見の石切丸兄弟太刀有成(伝・楠正成遺刀)と

  三条吉家(伝・鵜丸)の初公開!!

◉河内 銘 有成太刀(金剛寺旧蔵 伝・楠正成最期の太刀)

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 生茎在銘長寸の太刀である。楠正成戦死の際の太刀と伝え、刀身には激斗を物語る凄まじい切込み疵が何か所もある、本刀の兄弟刀に〝刀剣乱舞〟で知られた石切丸有成(再刃)がある。

 有成はこれまでその太刀のみが存在只一振りとされていたが、展示の有成太刀は新に発見され正真と鑑定されたものでこのたびが初公開となる。因みに石切丸と号する由緒刀は関係刀剣古記録史料類には存在しないが、本刀と共に日本刀剣史上、重要な史料価値をもつのである。有成は一説に三条宗近の子であると言われているが、いずれにせよ天下只二振りの古名刀のひとつである。 

◉京三条 銘 吉家太刀(伝・鵜丸)

吉家_銘.jpg

 三条吉家は三条宗近同人あるいは子であったという。都鍛治の代表者であるが、現存する在銘刀は極めて少い。本太刀は近年発見されたもので、元は佐々木家重代であったという。江戸時代井伊家に伝来。古名刀鵜丸(うのまる)との伝承があり、生茎在銘という点では本邦只一振の存在である。鵜丸の号の由来は藤原時代白河天皇が神泉苑で鵜を使って遊ばれていた時、その鵜が池の中からくわえ出したもので、その後伝説的な華々しい伝歴由緒が生まれ、天下の名宝刀の中有数の太刀と称えられるに至った。 

◉伯耆安綱(宇佐神宮旧蔵 伊東博文愛刀、英国バッキンガム、ストゥスクール校宝)

◉古 三原 無銘刀(名物 鯰尾三原、細川幽斎愛刀)

◉来国俊 短刀(在銘)─ 佐々成政遣刀

◉十束宝剣

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