井伊直虎

紺糸威本小札胴丸・広袖附
紺糸威本小札胴丸・広袖附
-次郎法師(直虎とされる)護持・井伊家再興の胴丸-


井伊家に係る甲冑類の中では最古の鎧胴で、正式には胴丸(古称腹巻)と称します。井伊氏は直政の前代一時滅亡に瀕し、伝来古器の殆どを失うに至りますが、唯一人の女性当主で直政の養母とされる次郎法師が辛うじて井伊の家名を存続しました。本品はその次郎法師(直虎とされる)が護持し所用したと伝える前代(直平以来)の遺品で、井伊家ゆかりとして希有な武具の遺品です。江戸藩政期は松下家に伝来しました。一部江戸期に修補されていますが室町の古態をよく残した名品です。
避災回禄観音(龍泰寺旧尊)
避災回禄観音(龍泰寺旧尊)

-井伊次郎法師(直虎とされる)護持観音-

永禄三年井伊谷龍潭寺の前身である龍泰寺炎上の際危うく難を逃れ救出されたといわれる観世音菩薩像です。その後次郎法師(直虎とされる)の信仰護持仏となりました。その旨の資料(永禄11年秋)がのこされています。次郎法師(直虎とされる)歿後井伊家にゆかりの深い奥山家に伝えられました。傷んでいますが慈愛の表情ゆたかな平安時代と伝えられる古い観音様です。
(全長約105cm)
次郎法師(直虎とされる)愛用の鏡
紐座は菊亀甲亀紐、松に二羽の鶴を配した吉祥文様の鏡です。亀と双鶴が接嘴した図柄は室町時代の特色とされています。 (寄託調査品)
次郎法師(直虎とされる)直筆四神旗
次郎法師(直虎とされる)直筆四神旗

中国古代の思想に端を発する四神は、東西南北四方の守護神として広く用いられ、朝廷での祭儀においても四神旗が掲げられた例がみられます。次郎法師(直虎とされる)は井伊家守護のため、本営の帷幄中にこの四神旗を備え置きました。北方の玄武に代わり、勾陳が配されています。(寄託調査品)

平成26年5月にNHK歴史秘話ヒストリア「それでも、私は前を向く
~おんな城主・井伊直虎 愛と悲劇のヒロイン~」にて紹介されました。
志津短刀袋と直政自筆条書入れの袋
この赤地錦の袋は江戸中期末頃に仕立てられたものと思われます。この中に青年井伊直政が小田原北條氏のもとへ和睦の使者に赴く時、交渉要件を箇条的にメモしたいわゆる直政自筆条書(条書はこちらをご覧下さい)と次郎法師(直虎とされる)より護身用として贈られた志津の名刀が納められていました。付箋と袋内側に由緒書があります。

(寄託調査品-個人蔵-)
次郎法師(直虎とされる)所用脇差
直江志津の兼友の作。次郎法師(直虎とされる)常用の脇差で、江戸時代には与板藩主の井伊直暉の愛刀でした。拵は直暉時代のもので、いかにも品格にあふれた優作です。
(寄託調査品)
志津(短刀)次郎法師(直虎とされる)記念贈遺
天正十年徳川家康は甲州若神子において北条氏直の大軍と戦いました。これを世に若神子陣といいますが、戦線は少勢の徳川軍優位の内に推移し、やがて北条側から停戦和平の提案がされました。この時、徳川方の初議の使者として選ばれたのが、井伊万千代直政でした。彼は心中勇躍しつつ万一の場合の覚悟をもって北条方に乗りこみ、無事大任を果たしましたが、その時鎧下着の内にひそかに忍びもって行ったのが、次郎法師(直虎とされる)より贈られたこの志津兼氏の懐剣でした。万一不慮の際には北条方の主な者をあたう限り斃し、直政自身も自殺するための必死の道具だったわけです。大志津独特の地刃の烈しさに勝るとも劣らぬ直政の気概偲ぶ貴重な史料でです。直政若干二十二才でした。ここから井伊直政の異数の立身がはじまったのです。(調査委託品)
家康拝領葵紋軍旗
家康拝領葵紋軍旗

家康が遠州へ討入り井伊谷を制圧したとき次郎法師(直虎とされる)に与えたと伝える軍旗です。(内藤政優家旧蔵)
(長さ約3メートル)
鉄縁昇日月輪軍配
鉄縁昇日月輪軍配
ー妙雲院祐圓公(次郎法師)遺物ー
(伝正楽寺什物
   参考寄託調査品)
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