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概要:
昨年夏、金沢21世紀美術館よりお話があったことから始まりました。
ご依頼は、「甲冑をケース外で展示したい」「現代アートと、鎧をコラボレーションしたい」というもの。
大変驚きもしましたが、長谷川館長の熱意と、お話しされるビジョンに引き込まれOKしました。
個人美術館ならでは、また日本唯一の甲冑専門美術館だからこそ出来た形だと自負しております。
本展は大阪城天守閣、石川県立博物館からも出展されておりますが、実はほとんどが館長がかつて納めた品々だったりします。
密かに当方では、「館長の甲冑同窓会」と呼んでいたり・・・。
兎にも角にも、伊達家の具足、そして井伊家の大天衝具足とケース外で向かい合える機会は、
おそらくもうないかもしれません。
空前絶後のこの機会、ぜひ金沢まで足をお運びいただけると幸いです。
鎧がこうなるのか、と我々も驚き、
また、現代アートの自由自在な表現に対して、なんら動じず、負けず、まさに戦場に敵と向かい合うもののふの如く。
泰然としてある甲冑の美しさ、その洗練に改めて気づかされたり。
ナイル・ケティング氏がプレスで説明されていた通り、
「甲冑を着た鎧武者と、時を超えて対談しているかのような」
美術品と、それを見つめる自分という視点を改めて感じられる、大変印象深い空間です。
七月十日まで。
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