井伊軍志-井伊直政と赤甲軍団-

平成元年刊B5判484ページ

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〈残部僅少〉

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<序文>村上 直氏(法政大学教授・文学博士)
<扉>作家 故・司馬遼太郎氏
<カバー見返し>作家 津本陽氏

『井伊軍志』と井伊直政についての作家・津本陽氏のことば

 井伊(旧姓中村)達夫氏よりその著書『井伊軍志』という大冊をご恵贈いただいたのは、平成元年のことで、十八年前になる。

 井伊直政の生涯について、その実態をあきらかにするために、多数の資料により、独得の迫力に満ちた史伝がまとめあげられた。

 私はかねてから、家康の臣僚のうちでもっとも勇猛果敢であった直政が、幼少の頃から敵に命を狙われ、危難を逃れるため諸方に流転した、特異な経歴の持主で、その間に彼の勁烈(けいれつ)な性格がつちかわれたのであろうと推測していた。

 その事情を、井伊氏が本書で実に詳細に指摘されているので、たいへん興味ふかく読んだ。

 家康麾下の武将として異例の抜擢をうけ、野戦に際しては恐怖を知らない軍神のような奮闘をつづけ、徳川軍団の中核となるまでの事情が、本書によってあきらかにされた。

 武田家旧家臣団の精鋭を用い、破竹のいきおいで戦功をかさね、出世街道をまっしぐらにつき進む直政には、二つの顔がある。ひとつはきわめて思慮深く、家康を感心させるほどの将器としての、スケールの大きさである。

 いまひとつは、気にさわった部下をたちまち手討ちにする、血に狂ったようなふるまいである。

 子息直孝の母の存在が邪魔になると消してしまう冷酷さは、浮沈のはげしかった不幸な少年期に、身についたものか。

 関ヶ原合戦では女婿松平忠吉とともに、伊勢街道へ逃走する島津維新を追い、伏兵に鉄砲で撃たれ、その疵がもとではやばやと世を去った。

 本書には、直政のさまざまの陰影をえがきつつ、たぐいまれな資質の武将の生涯が、大きな像をむすぶまで書きこまれた。傑作である。

本書は滋賀県の季刊文化誌「湖国と文化」に昭和53年から1回50枚程度で10年程連載したものに加筆して1本にまとめたものです。ところが、連載中に某作家によって盗作され、私が出版する前に某は本書から多くを盗って先に単行本にしてしまいました。私が知ったのは本書発刊のあとでした。盗作者が全面的に反省と盗作本の絶版を約束したので、名前は出しませんが、あるいは某の本がどこかに残っていて、これを読んだ人が同文の表現などを井伊軍志にみつけ逆に私が某から盗作しているのではないかと思われても困りますので、一寸書きそえておきます。尚、井伊直政の詳しい伝記は今のところ本書のみですので、上記某の他にも無断で盗引用している者もいる由です。喜ぶべきか、哀しむべきか当惑の最中です。

(本書の奥書上部には時期が少し遅れていますが、平成5年5月記として上記の旨書き添え貼付しております。少部数の限定本で価格が一般的でない書物は世間に出ている数が少ないので盗用されても分かりにくい不利な面があります。)

(平成元年当時)

本誌から抜粋

​某作家の家康の部将を扱った単行本に、本書からの盗用(本書『湖国と文化』連載中の行為)個所が多数あります。

単行本としての刊行は本書の方が某作家の本から盗用しているのではないかと誤解される恐れがありますので一筆記しておきます。

尚本件につきましては、某作家の盗作行為の全面的自認と反省、また該著作の絶版約束を得ましたので、名前はあえて公に致しません。念の為。

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